はじめに
COOという役職は、CEOと異なり明確な型が存在しません。
企業によって役割も範囲も異なるため、「どんな人が優れたCOOなのか」が分かりにくくなりがちです。
しかし、成長企業や強い組織では、共通する能力・特性を持ったCOOが事業を支えています。
本記事では、優れたCOOに共通する7つの特徴を体系的に整理し、どのような資質が成果につながるのかを解説します。
COOを目指す方や、COO採用を考えている経営者にとって参考になる基本的な視点です。
特徴① 数値への強さ(事業構造を理解して意思決定できる)
優れたCOOは、財務部門を直接管掌していなくても数字に圧倒的に強いです。
特に以下の数字を瞬時に読み取り、意思決定に反映します。
- 売上・粗利・営業利益
- 各KPI(CVR、LTV、MRR、案件数など)
- コスト構造(人件費、外注費、原価)
- NWCの動き(売掛・在庫・買掛)
- 生産性指標(処理件数、稼働率)
数字を“管理する”のではなく、数字の変化から事業の課題を特定できるこれが優れたCOOの特徴です。
簿記2級程度の知識は最低限必要。M&Aを視野に入れると、今後はファイナンスの知識も必須になりそう
特徴② 戦略を現場に翻訳する力
CEOの戦略は抽象度が高く、現場にはそのままでは伝わりません。
優れたCOOは戦略を理解した上で、具体的な行動に分解できます。
- 戦略 → 施策 → タスク → KPI
という階層を整理し、現場が迷わず動けるように翻訳します。
また、各部署で理解レベルが異なるため、「伝え方」を変えられるコミュニケーション力も必須です。
特徴③ 組織・人への深い理解
優れたCOOは、人の癖や組織の癖を掴むのがうまいです。
- 誰がボトルネックになっているか
- どのチームが疲弊しているか
- マネージャーの強み・弱み
- 仕事が止まりやすいポイント
これらを把握し、適切に配置や役割を調整していきます。
また、「制度を作る人」ではなく、「制度を運用し、チームを機能させる人」というのがCOOらしい特徴です。
特徴④ プロジェクトを完遂させる推進力
COOの役割の半分は、実は大規模プロジェクトの推進です。
- 新規事業の立ち上げ
- 営業組織改革
- プロダクト連携
- システム導入
- PMI(買収後統合)
これらは複数部署が絡み、利害も摩擦も大きい領域ですが、優れたCOOほど“やり切る力”があります。
- 論点を整理する
- 役割を明確にする
- 期限を決める
- 定例を回す
- 粘り強く巻き取る
といったプロジェクトマネジメント能力が非常に高いのが特徴です。
特徴⑤ 全体最適の視点を持つ
多くの部署が最適化を目指す中で、優れたCOOは常に“全体最適”を考えます。
- 営業、マーケ、CS、プロダクトのつながり
- コストとアウトプットのバランス
- 組織と事業戦略の整合性
- 長期視点と短期視点の両立
部分最適に陥らず、事業全体の流れを見ながら意思決定できるのが強みです。
特徴⑥ 混乱やカオスを楽しめる気質
COOが活躍する場面は、たいてい混乱の中です。
- 組織がスケールして追いつかない
- プロセスが未整備で属人化している
- 新規事業で問題が連発
- 部門間で摩擦が起きている
- 全社プロジェクトが遅延している
優れたCOOは、こうした状況を嫌がらず、「改善ポイントが見つかるチャンス」と捉えるマインドを持っています。
カオスに耐えられるだけでなく、整えて成果につなげる力が特徴です。
特徴⑦ 手を動かす実行力と権限を使う決断力の両立
優れたCOOは「プレーヤーとして手を動かす力」と「経営者として決断する力」を両立しています。
- 必要なら自ら資料を作る
- 現場に入りオペレーションを把握する
- メンバーの声を直接聞く
- 同時に、組織全体の方向性を決断する
この“二刀流”ができるCOOは、どんなフェーズでも成果を出します。
まとめ
優れたCOOに共通する7つの特徴は、
数字、戦略翻訳力、組織理解、プロジェクト推進、全体最適、カオス対応力、実行と決断の両立
です。
COOは専門職というより「総合的な事業推進者」であり、これらの能力が重なることで圧倒的な実行力を発揮します。

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